「自分の感情に触れてしまったら、あの苦しみやパニックへ続く連鎖反応を引き起こすのではないかと不安になるかもしれない」
ベーシックテキスト P.47
使っていたころ、私たちは感情が持てなかったし、感じようともしなかった。ハッピーだと思えば、もっとハッピーになるために使った。ムカついていたり、落ち込んでいたときには、そんな感情を覆い隠すために使っていた。盛んに使っていたころは、ずっとこういうパターンを繰り返していたので、自分にとって何が正常な感情なのかがすっかり分からなくなった。
回復の期間がある程度たつと、これまで抑えていた感情が突然ほとばしり出ることがある。だがその感情をどういう名称であらわしたらよいのか、さっぱり分からない。自分では逆上するほど怒っているように思っても、実は単なる失望かもしれない。死にたくなるほどの落ち込みは、単なる悲しみなのかもしれない。そういうときにはスポンサーやNAの仲間たちに助けを求める。ミーティングに行き、自分に何が起こっているかを話してみれば、その感情に向き合う力が与えられる。不安だからといって感情から逃げ出す必要はもうないのだ。
今日だけ:たとえ居心地の悪い感情に襲われたとしても、私は逃げ出さないつもりだ。回復している仲間に助けてもらい、自分の感情に向き合っていこう。