7月27日 私たちは必ず回復する

「NAにきてみたら、かつてはやはり私たちと同じように苦しみながらも、そこから回復している、私たちにとって特別な仲間たちが集まっていた。自由に分かち合われるその仲間たちの経験に触れ、私たちにも希望が見えてきた。 その仲間たちにプログラムの効果があったのなら、私たちにも効くはずだ」

ベーシックテキスト P.15


 一人の新しい仲間が、体を震わせ、どうしてよいか分からないという様子で、初めてのミーティングにやってきた。会場ではみんなが動き回っている。飲み物や文献の準備も終わった。みなそれぞれ、自分の席について落ち着いたようだ。いよいよミーティングが始まった。新しい仲間は、何ともおかしな組み合わせのように見える人たちがミーティング会場にあふれていることにとまどいながら、こう言った。「このグループに自分のいのちを賭けろと言われても、みんな、私と同じアディクトじゃないですか?」
 私たちもNAにたどり着いたとき、自分に有利に働いてくれる仲間がいるとは思えなかったものだ。だが、そんな新しい仲間もやがて、私たちの現在の生き方こそ価値があることに気づいていく。ミーティング場は、昔の生き方から すっかり方向転換したアディクトであふれている。しかもみな回復しているのだ。新しい仲間は、NAにつながる前の私たちの状態に共感し、現在の私たちの状態から希望を得ていく。今日、だれの手にも回復のチャンスが与えられているのだ。
 そう、私たちは自分のいのちをハイヤーパワーとナルコティクスアノニマスに安心して預けることができる。このプログラムに取り組んでいるかぎり、アディクションからの解放と、これまでよりもはるかにすばらしい生き方が、必ず与えられるからだ。


今日だけ:ナルコティクスアノニマスで私が見いだした回復は現実だ。その回復を基盤にすれば、私も成長できるのだ。