「私たちの意志といのちをゆだねます。どうか回復へと導いてください。どのように生きたらよいのかお示しください」
ベーシックテキスト P.41
ハイヤーパワーに自分の生き方を導いてもらうためには、何から始めたらよいのだろうか。私たちがいま問題となっていることについてだれかに助言を求めたとき、相手の答えのなかにハイヤーパワーの働きがあることに気づく場合がよくある。自分は何もかもを知っているわけではないことを受け入れると、新たな別の選択肢へと心が開かれていく。先入観を手放そうという気持ちがあれば、スピリチュアルな導きへの道が開かれ、私たちが進む道を照らしてくれる。
ときには、困難な状況をハイヤーパワーにゆだねる心積もりができていないうちに、気が動転してしまうことがあるだろう。そんなときには不安のために、いろいろな筋書きを考え、悶々と苦しみ、さらに計画を立て直しては気をもんでも、まだ十分ではない。もし自分の問題をハイヤーパワーにゆだねてみるなら、仲間の経験の分かち合いに耳を傾けているとき、あるいは静かな黙想の時間のなかにいるとき、答えが確実に得られるのだ。
取り乱して生きることに意味はない。まるで家が火事になったかのように一生走り回っていたら、ひどく消耗するし、行き場さえなくなる。長い目でみれば、自分の側でどれほど操作したとしても、何も状況は変わらない。手を放し、ハイヤーパワーにゆだねていけば、何から取りかかればよいかが分かるだろう。だから安心してよい。健全なスピリチュアリティを基盤に与えられた答えは、私たちが自分で企てたどんな答えをも、はるかにしのぐものだ。
今日だけ:私は手を放し、ハイヤーパワーに自分の人生を導いてもらおう。