6月12日 展望を示す希望

「私たちは希望という未来への展望を示している」

ベーシックテキスト P.84


 アディクションの限界まで行き着いたころには、薬物を使わずに人生の夢を実現しようという希望など、とっくの昔に失くしていた仲間がたくさんいる。この病気のために、私たちはいずれ命を落とすのだと思っていた。だが、初め てミーティングに行ってみたところ、クリーンを続けるアディクトが会場にたくさんいた。本当に感激した。クリーンなアディクトは、文字どおり、希望という展望だった。
 私たちはいま、このような希望をほかの人たちにも示している。新しい仲間は、喜びにあふれた私たちの瞳に気づき、私たちの行動に注目し、ミーティングで話す私たちに耳を傾け、私たちが見つけ出したものを彼らもぜひ欲しいと 願っている。彼らが自分自身のことを信じられるようになるまでは、私たちのことを信じ続けるだろう。
 新しい仲間は、私たちが伝える希望のメッセージに耳を傾ける。そういうときの彼らは、何もかもがバラ色であるかのように私たちを楽観的に見ている。実は私たちが自分の性格上の欠点とまだ格闘していることや、ハイヤーパワー との意識的触れ合いが深まらなくて苦戦していることまで理解しているわけではない。彼らにとっては、3年とか、10年とかのクリーンタイムがある私たちは「オールドタイマー」なのだ。だが、長いクリーンタイムがある私たちでも、ときにはNAの原理よりも個人を優先することもあれば、見苦しい性格上の欠点で苦労することもある。彼らがそのことに気づけるようになるまでには、しばらく時間がかかるだろう。
 そう、新しい仲間は、ときには私たちを台座の上に祀り上げることがある。だが私たちは、回復しながらも格闘しているという真実の部分を、みんなに包み隠さず認めたほうがよい。新しい仲間も、いずれは必ず、同じような試練の 道を通るときがくる。そうなったとき彼らは、ほかの仲間も同じような苦しみに出合ったとき、クリーンで乗り越えたのだということを思い出すだろう。


今日だけ:私は自分と同じ道をあとから歩んでくる仲間の灯台であり、展望を示す希望なのだということを忘れずにいよう。