12月14日  アディクション、薬物、そして回復

「アディクションとは体も精神もスピリチュアルな面も病気にかかっている ため、私たちのあらゆる部分がむしばまれているのだ」
ベーシックテキスト P.32

 まだ使っていなかったころの私たちは、アディクトに対して先入観があり、 型にはまったイメージを抱いていた。たとえば、薬物を買う金欲しさにコンビ ニで盗みを働くジャンキーとか、ドアに鍵をかけ、カーテンを引き、その陰か らそっと外をのぞき見ているような偏執狂の引きこもりだとか。だから、自 分がその型に当てはまらないかぎり、アディクトのはずはないと思っていた。

 アディクションが進行するにつれ、そんな思い込みは捨てたが、かわりに生 まれたのは別の考えだった。つまり、アディクションとは薬物のことだという 考えだ。アディクションは身体的な習慣のことを言うのだから、身体的な習慣 性のない薬物を使えば「アディクションにはならない」のだと私たちは考えた。 あるいは、私たちのあらゆる問題は薬物を使ったために生まれたのだから、薬 物さえ取り除けば私たちは正気に戻るのだと思った仲間もいる。

 ナルコティクスアノニマスで学んだ最も大切な教訓は、問題は、私たちが 薬物を使ったかどうかだけにとどまらないということだ。アディクションは私 たちの一部なのだ。だから、薬物を使っても使わなくても、私たちのあらゆる 面に病気の影響が及んでいる。現に使うのをやめたいまも、その影響が自分 の考え方にも感情にも行動にもあらわれているではないか。だから私たちには、 自分のあらゆる面を修復する効果のある解決法がなくてはならない。それが12 のステップなのだ。

今日だけ:アディクションとはシンプルな病気ではない。だがその解決法はシ ンプルだ。今日私はその解決法のなかで生きていこう。それは回復の12のステ ップだ。